WindSynth覚え書き(半袖

およそ世界で一番技術が十分でなく、演奏の出来が悪いさまを。

ウィンドシンセと外部音源 その3

今回は外部音源についてです。


外部音源には2種類あります。

ハードウェア音源とソフトウェア音源です。
ハードウェアというと、大きな楽器屋さんに行くとキーボードシンセサイザーやその近くに陳列してある(かもしれない)鍵盤のついてないものです。鍵盤がついていても問題ありませんが、持ち運びに苦労します。
ソフトウェア音源は、MacWindowsなどにインストールして使うものです。
どちらもそれぞれ特徴(個性)があり、どっちかひとつあれば完璧というものではなく、買ってきてすぐ使えるものでもありません。いろいろ設定などが必要です。

ハードウェア音源
部屋一杯になるほど大きな音源から手のひらに乗るようなさなサイズのものまであります。そしてそのほとんどがウィンドシンセでは使いにくいと思ってください。鍵盤で使うのを前提に作られているからです。
あまり大きなものは置く場所にも困るでしょうから、初めのうちは小型のシンプルなものからスタートしたほうが家族内トラブルにならず、お財布にも優しいと思います。

ソフトウェア音源
MacWindowsにインストールするだけでは動かず、別のソフトウェアがないと動かない・音すら出ないことがあります。動くものもあります。
そしてそのほとんどがウィンドシンセでは使いにくいと思ってください。
初めのうちはウィンドシンセ用に開発されたものに挑戦したほうが夢と希望が持てるはずです。
有料のものと無料のものがありますが、ウィンドシンセ用で無料のものはあまり種類がありません。ないと思ったほうが精神衛生上いいでしょう。しかしながら、趣味ですから、挑戦するのもいいかもしれませんね。

 

まずはソフトウェア音源について触れていきます。

ここで、今度はOSの壁が再び立ち塞がります。 WindowsMaciOS(iPadOS)です。

Youが使っているOSはWindows
ではまず、WindowsPCでウィンドシンセを演奏するときに覚えておいてほしい大切なことを。
もともとWindowsは音楽を制作することを想定した立て付けになっていません。バージョンアップが進むにつれて、あらかじめ制作された曲を正確に演奏することについては大きく改善されてきました。しかしながら、「ひとつのMIDIチャンネルにダムの放流のごとくデータを送り込むウィンドシンセをリアルタイムで演奏する」ことにはまだ慣れていません。自分の演奏と出てくる音がラグいなど、しばしば「?」なことがおこります。スマホを取り上げられた全寮制の生徒みたいなもので、こればかりはどうにもなりません。
さ、ウィンドシンセをあなたのコンピュータに接続するために、外部機器を揃えていきましょう。
・USBハブ:なにかといろいろ接続する必要があるのです。電源供給できるものであるとベター。
・各種ケーブル:家の中がケーブルだらけになる覚悟をしておいてもいいかもしれません。逐次買い足していってください。
・オーディオ・インターフェース:楽器や音響製品とコンピュータの仲立ちをするものです。お値段と性能はピンキリなので、店頭で買う場合は定員さんに「音楽やりたいんだけどオススメはどれですか? 予算は○○で」とストレートに伝えると適切なものを選んでくれるはずです。店頭に行かない場合は、お店に電話して同じ内容の質問をしてください。そのお店で買うのが人情ですが、通販サイトで買うのもありでしょう。
あまり店頭価格より安くなっていたり、海外からの発送だったりする場合はリスクが大きいと思います。
オーディオインターフェースにはときとしてDigital Audio Workstation、通称DAW(だう)と呼ばれるソフトがついていることがあります。これはコンピュータで音楽製作をするために使うもので、おまけでついてくるのはお試し版です。使い心地が気に入ったら有料で買ってね、ってことになります。ヒヨコが初めて見たものを親だと思い込むのと同じで、同じソフトを有料版にアップグレードして使うひともいれば、別のものに乗り換えるひともいます。また、ちょっと検索するとわかると思いますがDAWはたくさん種類があり、「オススメのDAWはなに?」みたいな質問が永遠に続いています。いろいろ調べて(そして失敗して)自分に最適なものを見つけるしかありません。ベタなのはCubaseかな? まわりに音楽をやっているひとがいるなら、同じものにしておくと困ったときに質問しやすいかもしれません。
まずはこれくらいこれくらい揃えておけばなんとかなります。
ふぅ。

あ、あなたはMacのひとですか? よかった。
もしあなたがNuRADやNuEVI、MWiCといったUSB MIDIを使える楽器を選んでいるのであれば、楽器とMacをUSBでつなげばそれで終わりです。ソフトウェア音源をインストールしたらすぐにヘッドフォンで音楽を始めることができます。もちろん、それでは物足りなくなるのは自明の理です。
・USBハブ:必要に応じて電源供給できるものを追加してください。
・各種ケーブル:家の中がケーブルだらけになる覚悟をしておいてもいいかもしれません。逐次買い足していってください。
・オーディオ・インターフェース:必要に応して。ミニマムで行くならなくてもいけます。Macなので。結局買うことになるような気がしますので、いい感じのものを手に入れておいてください。よくわからない時は店頭で店員さんに遠慮せずに訊きましょう。DAWについてはGarageBandがあるのでそれを使うのも手でしょう。上位版のLogicProに乗り換えるひともいるかな。ベタなのはCubaseかしらん。ちなみにわたくしはStudioOneです。
・MainStage:これはハードではなくソフトウェアですが、あるのとないのとでは演奏の可能性が大きく変わります。買えるタイミングでApp Storeから買っておきましょう。

ええと、あなたはiOS(iPadOS)ですか? なるほど。
あなたもMacのひとと同じく、NuRADやNuEVI、MWiCといったUSB MIDIを使える楽器を選んでいるのであれば、楽器とiPhoneまたはiPadをUSBでつなげばそれで終わりです。ソフトウェア音源をインストールしたらすぐにヘッドフォンで音楽を始めることができます。ですが、今度は電源をどうするか考えないといけません。
WindowsMacの場合はACアダプタにつないで使うことが多いと思います。あなたもそう思ってください。それに比べてiPhoneiPadはACアダプタをつながずに使うことがほとんどですよね。ということは、バッテリー切れ問題が出てきます。
ゲームなどであればACアダプタをつないで、はい終わり。しかし今回はそこに楽器がつながっているのでACアダプタをつなぐことができません。そこで、以下のものを揃えてください。
・USBハブ:かならず電源供給できるものを選んでください。カメラアダプターなんかを使うのもいいかもしれません。
・各種ケーブル:家の中がケーブルだらけになる覚悟をしておいてもいいかもしれません。逐次買い足していってください。
・オーディオ・インターフェース:必要に応して。ミニマムで行くならなくてもいけます。iPhoneあるいはiPadなので。結局買うことになるような気がしますので、いい感じのものを手に入れておいてください。よくわからない時は店頭で店員さんに遠慮せずに訊きましょう。
iPhoneあるいはiPadの場合、ほかのOSと事情が異なり、比較的シンプルなシステムしか組めません。あこがれのあのプレイヤーと同じ音を、なんてことはできないと思ったほうがいいと思います(2024/04現在)。将来的にWindowsMacと同じ(ように見える)ソフトウェア音源が発売されたとしても、元のアプリと同じ音が出るとは限りません。
そのかわり、たくさんの機材を持ち歩くことなく、気軽に演奏を楽しめるという点では圧倒的に有利です。特にサックスをやっておられるみなさんの場合、テナーにアルトにソプラノに、もしかしたらバリトンなどを複数持って、その上にウィンドシンセの機材をかっちり揃えて移動するのはなかなかに困難です。そういうときはiPhoneiPadから音が出る、なんてのは手軽でいいですね。音質との兼ね合いがありますけれど。

 

ちょっと休憩しましょう。