ウィンドシンセ覚え書き

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Clarii Pro C20のアレコレ

発売以来、界隈にちょっとした旋風を巻き起こしているClarii Pro C20。

日本の代理店はコウスキミュージックアンドサウンド株式会社さん。
コウスキさんのところで扱うのであればサポートも安心。

 

Clarii PRO C20

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Clarii PRO C20 Q&A

kohske.com



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追記:2026/0508

本体OSがアップデートされました。

Clarii PRO's ClariiOS 3.1 Update: Advanced Customization & MIDI Integr – Robkoo

store.robkoo.com

 

さてさて、実際に使ってみて公式ページに記載があること以外に気がついたことをいくつか(2026/04/30時点)。

 

● 初回起動時のガイダンス(英語)音量がとても大きいことは回避できる
ヘッドホンジャックかLINE OUTになにか挿しておけばスピーカーがミュートされます。
わたしはオーディオインターフェースのLINE INにつないでボリューム調節しました。
正直な話、ディスプレイに表示される内容だけで初期設定はできちゃうのでミュートしちゃうのが手軽なのかも。
このへんは好みもあるのでお好きなようになさるのが吉かと思いました。
もしかしたらFN+▼(DOWN)でスピーカーの音量が小さくなるのかもしれないけど、これは後から知ったことなので試していません。
追記:アップデートで改善されました。

● 思ったほど(言われているほど)マウスピースはぐにゃらない
某氏の動画でぐにゃぐにゃ曲げられていたマウスピースですが、実際に使ってみるとなんら問題ありません。
もちろん好みはあるでしょうから「柔らかい」「硬い」は個人の感覚で差が出るとして、楽器として「ダメだこりゃ」なレベルではないです。EWIやNuRADでも機種やロットによってマウスピースの硬さはずいぶん変わっていましたもんね。

● EWI準拠フィンガリングに慣れていると初期設定のままだとちょっと戸惑う
OS3.1で解消されたかな?

● 2026/04/30時点で音色エディターは未公開
これはとても残念。しかたなく搭載されている音色だけで楽しみましょう。

● ギザギザローラーの位置は……
これはですね、慣れです。慣れ。

● 「技法1」「技法2」「技法3」が使えたり使えなかったり……
これ「Proモード」と「Maxモード」ってネーミングで混乱しちゃうひともおられるかと思うんですが、フィンガリング優先なのが「Proモード」で技法優先なのが「Maxモード」ていう意味なのかなぁ。なんかもったいない気がします。

 

なんてごちゃごちゃ書きましたがどれも「Bob's your uncle!」なことばかりなのでありました。

EWIが気になるけどもう古い機種だしな、なんて考えちゃってるひとには最適なマシンだと思います。
音源が載ってて、大音量スピーカー搭載で、ケースや付属品が揃ってて、箱から出したらものの数分で拭いて遊べるようになるなんて、なかなかないですよ。
特にサックス経験者でウィンドシンセを探してる人にはおすすめしたい。
手軽なミドルハイ機種として最適かと。

 



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断腸の思い

自分の出音。

みなさん大事にしてると思います。
たとえお金をいただくステージやプロモーションで使う以外でもね。
おうちでひとり練習するときでも納得できる音色であってほしいと思うのが人情ってもんです。

シンセの場合、自分が納得できる音に編集できるかどうかが大切な条件のひとつ。

さて、その音色の編集ができないシンセがあるとしたら。
プリセットのほとんどが“惜しい”音色で、ほんのちょっとだけパラメーターを変えれば好みの音になるのに〜、なんてマシンがあるとしたら。
時期未定ではあるけれど将来的にアップデートで対応するよと予告されているとしたら。

アップデートは来週? 来月? 半年先?
それとも来年???

これは悩みますね……。

ということで、大枚はたいて買いました。

頼みますよ。信じてますよ。

 

 

 

音源内蔵タイプの機種をMainStageにつなごう

音源内蔵ウィンドシンセの音声をMainStageに入力し、使い慣れた環境で既存のウィンドシンセとニューマシンを共存させよう、というテーマの記事であります。

ウィンドシンセの音声出力をMainStageに入力することで、いままで使っていたエフェクトやEQなどを流用できるというメリットがあります。内蔵された音源にエフェクトがリバーブしかない、なんてときに役に立ちそうです。

あるいはNuRADやMWiCなどのコントローラー用に環境を整えてしまっていて、いまさら音源内蔵マシンのためにあれこれ外付けエフェクターとか考えるのが面倒、なんて場合にもお薦めですね。

あるいは練習するのに毎度毎度いちいちウィンドシンセ本体にヘッドフォンをつないでBluetoothオーディオでカラオケを流して……なんてやってられっか! てな向きにも便利かもしれない。


それでは以下の順番にセッティングしていきます。

1)ウィンドシンセの音声をMacに入力する
2)MainStageでその音声を取り込む

はい、これだけ。簡単でしょ?


1)ウィンドシンセの音声をMacに入力する
ヘッドフォンやラインアウトなど、有線接続できるならそちらを優先しましょう。オーディオインターフェースを経由したり、USBオーディオだったり、機種によって選べる選択肢が違います。
有線接続できなくてBluetoothオーディオしかないという場合はレイテンシーに目をつぶるとして……。

2)MainStageでその音声を取り込む
チャンネルストリップの右側にある「+」でチャンネルストリップを追加します。次に「オーディオ」を選択。
そして入力で入力ソースを選択し、念のために入力デバイスを確認しておきましょう。


ちょっと駆け足気味ですがこれで完了。
いつも使っているコンサートファイルのパッチリストに入れておけば便利な気がします。

以上、興味のあるかたはお試しください。

DTMステーション「DTM初心者のためのオーディオインターフェイスの選び方2026」

新しいウィンドシンセを手に入れて、さーブリブリ吹きまくるぞというみなさん。
MNGおめでとうございます。
もうすぐ発売の新機種が待ち遠しいぜ、というみなさん。
楽しみですよね。うらやましくもあります。
あこがれのあの機種を中古で手に入れたみなさん。
まさに夢が叶ったという感じでしょうか。

さて。ところで。

音源内蔵タイプの機種だと……
・単体で楽しむ
・Bluetoothオーディオで曲を流しながら楽しむ
・オーディオインターフェース経由でコンピュータとつないで楽しむ

などなど、いろんな遊び方があります。

そこでこんな記事をご紹介。

 

DTMステーション
DTM初心者のためのオーディオインターフェイスの選び方2026

www.dtmstation.com

「DTM」とある通り、自宅で練習したりするにはこの中から選ぶのがひとつの手ではあります。特に演奏を録音・録画するためには欠かせないアイテムです。

 

全くの余談ですが、わたくしの興味は目下のところ近日発売が予定されているアレです。機能や音色などいろいろ楽しみである一方、情報不足から不安な点もないわけではなく。
万が一入手できた際には不安を払拭できる記事が書けたらいいのですがそもそもそのための資金が、ね……。

 

 

WX、AE、MWiCでビブラート(ちょっと解決編)

前回もっともらしいことを書きましたが、解決方法は簡単です。
しかし問題もあります。


WXやAEシリーズあるいはMWiC(アルトサックスマウスピース・バルーン式)などの使用時にリップでのベンドは簡単だけれどリップでのビブラートができない。バイトセンサーが思ったように反応してくれない。

以下、専門知識がないので不正確なことを書いているかもしれません。

いわゆる理系の数人の知人に愚痴交じりで相談したところ異口同音に「センサーの感度を上げる設定はないの?」といわれました。
でもMIDIは0〜127のデジタルデータですから単純に感度を上げるといった対策ではピッチのジッパーノイズ(?)が目立ってしまいます。音程がカクカクして終わりです。
ならば感度を上げるのではなくレンジを圧縮したらどうでしょう。
つまりベンドレンジを大きくするのです。

レバーやホイール、ベンドプレートの使用が前提なのかどうなのか、ウィンドシンセでは「ベンドレンジは±2」が暗黙の了解のようになっているふしがあります。特にタッチセンサーを用いたベンドプレートを使うときは全音(長2度)だと演奏しやすいですね。

これを「±4」にしたらどうなるか。

あら不意義。±2のときよりも自然にビブラートがかかります。
そのぶんピッチコントロールがシビアになりますが、生楽器でも同じこと。

その一方で問題もあります。
レバーやホイール、ベンドプレートでの音程変化が±4になります。
こっちを±2のままにできたらいいのですが……。

WXではホイールでの変化幅を調節する設定はありませんのでここで探索の旅はおしまいになります。残念。
AEではどうだったかな……もう全部手放しちゃったので確かなことはいえませんが……。

ではMWiCでは?
できます!
R.ThumbUpあるいはR.ThumbDownで、Minがデフォルトの20だとして、Rangeを600にするとおおよそ全音のベンドになりそうです。指の乾燥具合などでバッチリ全音というわけにはいきませんが、なんとかなります。やったー! 解決!

ベンド幅は全音という数十年にわたる思い込みから一部開放されることで気持ちのよいビブラートを手にすることができました。
うひゃー、すっきりしました。
ちょっと手間なのはすべての音色で±4の設定にしないといけないこと。
中にはNuRADで使うものもありますから同じ音色で2つのプリセットを用意しないといけない。あちゃー。大変だ。

あれ? 
もしかして、みなさんもうご存知で実行してらっしゃった?
知らなかったの自分だけ?

ははは、次のリハに向けて練習しなくちゃ(涙

 

WX、AE、MWiCでビブラート

Nyle Steiner氏は「ピッチベンドはベンドプレート」「ビブラートはビブラートレバー」と使い分けをする発明をしました。EWIではビブラートレバーではなくバイトセンサーを用いていますね。以降、NuRADやClarii Pro C20といったSteinerPhoneの遺伝子を受け継ぐ機種では同様の使い分けをしています。MWiCのソフトマウスピースモデルもそうですね。
もはやウィンドシンセ標準仕様ととらえてもいいかもしれない。

さて、Lyriconを祖とするサックス(型)マウスピースを使ったウィンドシンセはピッチベンドもビブラートも同じセンサー(バイトセンサーや圧力センサー)を使っています。もともとのサックスやクラリネットがそうした仕組みになっているので自然なことなのかもしれません。
しかしながらいざWXやAerophoneなどを手にして設定をはじめるとあることに気がつきます。

ピッチベンドは問題ないのにビブラートができないぞ?

特にサックスプレイヤーはこうした不満を持っているケースがあるようです。わたくしもそのひとりです。

え? フルートみたいに腹式でビブラートすればいい?
その話は別の機会にしましょう(笑)。

サックスのビブラートは音程の変化に合わせて音色も変化しています。
ピッチがわずかに変化するような繊細なビブラートでも、それに合わせて音色が変化します。しかしながらこれをウィンドシンセでシミュレートするのはなかなか困難です。
結局は現状のところ設定でちまちま攻めていくしかありません。

さて。MWiCユーザーのひとりとして自分の設定の一部を公開します。かなり特殊なセッティングだと思いますが、こういうひともいるんだなぁ、くらいの気持ちでご笑覧ください。

 

 

マウスピースはアルトサックス。バルーン使用(レバーよりもビブラートしやすい気がする)。

見たまんまを言葉で説明するのもアレですが。
カーブは14。
平坦部は狭くしてあります。
ベンドダウンはゆるやかに、アップはきつめに。
ダウンベンドではなくてアップベンドでビブラートを表現しているというか、ピッチを揺らしている感じを目指しました。
一定のピッチを保つのはそれなりに難しいですが、ビブラートのしやすさを優先しています。
いまBiteBendAdjは0〜100ですが、-100〜0もあるといいかなと思いました。

追記:2026/03/04
BiteBendAdjは正確には現在の、
ベンドセンサのベンド幅に対してバイトセンサによるベンド幅を小さくする
の逆の設定がほしいというのが正確かもしれない。
ベンドセンサは+2で、バイトセンサが+4にできるとかそういう感じ。

追記:2026/03/14
ベンドセンサのベンド幅に対してバイトセンサによるベンド幅を小さくする
の逆の設定、できました! 次の記事で書くことにします。

 

さて、次のリハに向けて練習練習……。

ワイヤレス出力

音源内蔵型のウィンドシンセ。
エレキギターと同じでケーブルの取り回しが面倒ですよね。

踏んだり絡まったり、忘れたり借りたり短かったり。
そこで登場するのがワイヤレスシステム。

BANANAsᵤさんかインスタ(https://www.instagram.com/bananasu877/)のストーリーでお薦めされていたのはこちらですね。
Positive GridのSpark LINK。

サウンドハウス  Amazon

 

ストーリーなのでもう消えちゃってるから詳細がわからない……そこでちょっと検索してみたらこんなレビューが。

note.com

 

これはよさそう。

わたくしは現在スタジオのミキサーとオーディオインターフェースの間をもっと安価な安価な安価なLEKATOのこちらを使っておりますが、宝くじが当たったらSpark Linkに乗り換えたいと思います。

Amazon

 

ちなみにオーディオインターフェースがステレオ出力なのでこんな変換ケーブルも併用しています。ステレオからモノラルになる魔法のアイテム(笑)。

サウンドハウス

 

ウィンドシンセと外部音源もワイヤレスにしているのでストレスフリーであります。

 

こうしていろいろとあーでもなこーでもないと考えている時間って何物にも代えがたい至福の時でもあります。